バイヤーの原価低減方法 基本編
スポンサーリンク
スポンサーリンク
【目次】
- はじめに
- なぜ原低するのか
- 何を対象にするか
- 原価低減方法
- 1.相見積
- 2.VE改善
- おわりに
はじめに
調達(バイヤー)にとって「原価低減」は重要な業務です。
しかし、「どうやってやるの?」「何を対象にすればいいの?」と悩んでいませんか?
この記事では、基本的な原価低減方法を紹介します。業務の負荷が上がらず簡単に行うことができるので、ぜひ試してみてください。
なぜ原低するか
結論は「会社の成長」のためです。かっこつけたなと思うかもしれませんが、2兆円の利益を出しているトヨタも原価低減を社長からのトップダウンで行っています。調達部門の使命は「安く買う」ことです。これができれば会社に貢献した事になり、最終的に自分の評価があがります。ただし、下請法が年々厳しくなっており、昔のような「買いたたき」や「お願い原低」などをすると逆に評価が下がってしまいます。簡単に効率よく行える原価低減方法を今から紹介するのでじっくり読んでください。
何を対象にするか
金額が大きいものを対象にしましょう。具体的には「単価が高い」、「発注数が多い」の2つです。
・単価が高い
担当している品目の単価表に作成してみましょう。
単価の高いものはそれだけポテンシャルがあります。
100万円の5%は5万円
1万円の5%は500円
同じ工数をかけるなら100万円を選びますよね。
・発注数が多い
これも当たり前ですが、数の多いものを選びましょう。
理由は先ほどの単価が高いものと同じで費用対効果が高いからです。
原価低減方法
原価低減方法は2つです。
1.相見積
2.VE改善
1.相見積
他社に見積をとって比較する方法です。特に1社購買であれば非常に効果があります。価格競争が生まれ、価格の基準が下がります。バイヤー自身の負荷も高くなりません。注意する点は相見積もりの金額を他社に見せない事です。一発勝負で決めると宣言しておきましょう。
2.VE改善
VE(Value Engineering)は、製品価値を高める方法です。
製品価値は次の式で決まります。
製品価値= 機能 ÷ コスト
・機能を一定にしてコストを下げる
具体例=板厚を薄くしてコストを下げる。
・コストを一定にして機能を上げる
具体例=足場をグレーチングからアンチスリップに変えて滑りにくくする。
・機能を上げ、かつコストを下げる
図面の変更が発生するので設計に相談する必要があります。相見積もりより手間がかかりますが、非常に効果的です。仕入先や現物確認してアイデアを出すといいです。
おわりに
紹介した原価低減方法はあまり手間をかけずに原低効果を出す事ができます。VE改善は設計の協力が必要ですので、いい関係を築いておいてください。
原価低減ができればあなたの「評価が上がる」ので是非やってみてください。