企業の合併(実体験)
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【目次】
- はじめに
- 合併の目的
- 合併の種類
- 合併後の進み方(実体験)
- おわりに
はじめに
2019年は企業の合併が色々ありましたね。“大塚家具”と“ヤマダ”、“ZOZO”と“YAHOO”、“楽天モバイル”と“DMMモバイル”など。
私は数年前に自社の合併発表を聞いた時は非常に衝撃を受けました。これからどうなるのかとても不安だったのを覚えています。今回は当時から現在までの業務がどのように変わったかについて書きます。
合併の目的
・シナジー効果を発揮しやすい
同様の製品を製作しているので、お客様も似ています。販売ルートが増え売上がUPします。重複部門を削減でき、仕入先の効率化によるコストを削減できます。互いの特許や研究を活かした商品開発をできます。
合併の種類
合併には「吸収合併」と「新設合併」の2種類があります。
吸収合併とは、大きい会社が小さい会社を吸収することです。
A社+B社=A社
大体このパターンです。私は小さい会社の方(B社)でした。
新設合併とは、新しい会社を作ることです。
A社+B社=C社
新事業に多いです。“LINE”と“PayPay”もこのパターンです。
合併後の進み方(実体験)
・半年後の合併発表
合併の発表はインパクトがありましたが、合併後の業務の変更点は社名変更だけでした。
・3年後に生産拠点を移動。
ここでB社のすべてをA社に持っていきました。この時点で調達部門の統合はまだなく、私は生産部門の所属になりました(笑)。仕入先の変更は隣県だったのでありませんでした。しかし、問題になったのは価格です。理由は運送距離の変更でした。価格UPすると会社の損益となりますので、据え置きでの対応を色々実施しました。遠くなるところに対しては納品回数を減らす、トラックに棚を設置して積載効率をUPしました。
・半年後に調達部門を統合
ここでA社の調達部門に配属になりましたB社と比べて売上額が10倍あり、調達担当品目も細かく分けられていました。まだシステムが違ったので、担当の変更はありませんでした。
・半年後に発注システム統合
ここでようやくA社と同じ業務フローになりましたB社の仕入先に対して説明会を何回か開催して理解を深めてもらいました。システムが変わると業務方法も変わるので、質問(愚痴含む)対応は丁寧に行いました。
・半年後に担当見直し
ここでB社の品目もA社の担当に割り振りされました。
おわりに
合併に対して会社は慎重におこなっていると感じました。システム統合や仕入先確保のリスクが大きく、検討する事項が多々あり、この対応はよかったと思いました。しかし、両社の垣根はまだまだ一緒になったとは言えません。担当変更して時間が浅いのもありますが、未だにB社の製品群はよそ者の雰囲気が漂っています。真の合併はあと1年ぐらいかかると思っています。