多品種少量生産は改善ポテンシャルの宝庫
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・仕事を真面目にしているのに評価が低い
・成果物よりも人柄で評価されているんじゃないか
このように会社の評価体制に疑問を持っているバイヤーに向けて書いています。
もし、あなたの会社が多品種少量生産メーカーなら先ほどの疑問を解決してくれます。
なぜなら圧倒的な成果物をだせるからです。
多品種少量生産には改善ポテンシャルがたくさんあります。その改善ポテンシャルに誰も手を付けていません。
目の前に欲しい物があるのに素通りしている状態です。
私はこのことに3年前気づきました。
そこから原価低減活動に取り組み、評価がUPしました。
今日は多品種少量生産がなぜ改善ポテンシャルの宝庫なのかを説明します。
多品種少量生産が改善ポテンシャルの宝庫の理由
改善に時間をかけていない
各バイヤーが抱える担当品目は 少品種大量生産に比べて非常に多いです 。
その為、通常業務は、品質と納期のフォローで終わります。
新品番の発注先の選定や価格決定が加わると残業が発生します。
価格決定は相見積もりや類似品を探して価格比較したりとバイヤー個人の力量で対応しているのが現状です。
組織が弱い
私の会社もですが、所属長が役員でない場合です。
これでは他部門(設計や、営業、生産)とのパワーバランスがおかしくなります。
さらにひどいケースは調達部門が独立した組織になっていない場合です。
例えば生産部門の一つの組織である場合は、名前も調達ではなく業務部となり発注と納期のフォローをする組織になります。
これでは“改善”はほとんど行われません。数年に一度原価低減活動プロジェクトが立ち上がり、未達成で終わります。
改善手法を知らない
バイヤーが改善手法を知りません。改善する習慣が根付いていないので、やりたくてもできません。上司もしらないので、アドバイスをする事ができません。
改善を取り組めば他人と差別化ができ、自分の評価を高める事ができます。
次に取り組み方について説明します。
改善方法
改善時間を作る
多品種少量生産はトラブルが頻発します。1日の業務がトラブル対応で終わることはよくあります。なので、毎週or毎日の中で改善時間をルール化しましょう。 1時間もしくは30分で構いません。
改善は短期的に出来るものでは なくコツコツ長期間にわたって積み上げていくものです。
100m走ではなく、マラソンのイメージです。
ターゲットを決める
多品種少量生産は品目が多いのでどれをターゲットにするか迷います。
パレートの法則(2:8の法則)を用いましょう。全体の8割のコストを占めている2割の対象物をターゲットにします。
ターゲットに8割の工数をかけるとしっかり効果を出すことができます。
ターゲットを間違えると 成果が大きく変わるので、データで見える化してから決めてください。まずは担当品目オーデータ化パレート図に表します。
項目=発注数、金額、仕入先、品名
でまとめてください。金額が一番多いものから取り組みましょう。
誰もやっていいない事をやると評価が上がります。
コツコツやるのは大変ですが、大きな成果が得られるのでやってみてください。