調達(発注先)マップの作り方【原価低減手法】
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皆さんの会社はコロナショックで仕事量が減っている事と思います。不景気の時は調達などの間接部門は改善業務がメインになります。
私は去年、改善業務をしていましたが、最初にしたことが調達マップの作成でした。どこに何をどれだけ発注しているかの見える化です。現状の把握をしながら、改善ネタを見つける手法に非常に有効でした。
今回は、発注先マップの作り方についてまとめていきます。
調達マップが必要な人
1.管理職
2.発注先が多いと感じている人
3.原価低減をしたい人
1:管理職
管理職は自部門の調達戦略を考えなければなりません。発注先が一目で把握できる調達マップは必須です。
2:発注先が多いと感じている人
発注先が選定されているのは様々な理由があります。集約化する為には、上司の承認が必要であり、説明資料として調達マップが必要になります。
3:原価低減をしたい人
調達マップは俯瞰して発注先を見る事ができます。新たな比較対象ができ、価格交渉のネタを手に入れる事ができます。
調達マップを作る目的
1.購入価格の異常値を発見する
2.発注先の「量」「金額」の見える化
3.発注先のマネジメント
1:購入価格の異常値を発見する
調達マップは類似品を横並びにします。すると、金額が他よりも高いor安いものが出てきます。異常値が基準となることを防ぎます。
2:発注先の「量」「金額」の見える化
仕入先は自社の発注量を理解していません。バイヤーと今後の発注見込みの打合せをしますが、内容が複雑なケースが多く、明確な回答がもらえません。調達マップがあると「量」「金額」が見える化でき、仕入先が営業戦略を立てる事ができます。こうなるとWIN-WINの関係を築くことができます。
3:発注先のマネジメント
管理職が中長期計画で発注先をどう育てるか考えています。大体3、4社を主力とするのですが、現状把握に必要となります。
調達マップの作り方
1.機種の製番を決める(受注生産限定)
2.機種×品目でまとめる
3.主要部品を品番別にまとめる
1:機種の製番を決める(受注生産限定)
受注生産に限った話になりますが、対象の製番(プロジェクト)を選定してください。客先仕様で同じ機種でも発注品が異なると思いますが、対象を決めましょう。なるべく標準的な仕様を選んでください。
2:機種×品目でまとめる
機種を列、品目を行に書いて表を作成します。表に入力する値は「発注先」「品番」「金額」を入力してください。これができればマップの第一段階は完了です。
3:主要部品を品番別にまとめる
2では線を引くイメージですが、今度は面をつくります。
そのために主要部品ごとにまとめていきます。
メンテナンスが大切
マップはメンテナンスをしていくことが重要です。管理職がメイン担当になりましょう。頻度は年1回行ってください。貴重な財産になりますよ。