加工品の内外製はどうやって決めるの?
スポンサーリンク
スポンサーリンク
突然ですが、新しい部品の発注先探しや価格交渉に多くの時間を取られていませんか。加工品の資材購買バイヤーならば一度は経験されていますよね。
発注先選びを失敗すると品質や納期の対応に追われるので、非常にリスクがあります。
結論から述べますが、原因は内外製の方針が文書化されておらず、分け方が毎回違うからです。
今回は内外製の決め方についてまとめます。
業務の見直しにつながるので最後まで読んで参考にしてください。
内外製の決め方
内製品を決める事から始まります。選定条件は3つです。
- 加工設備に合っているか
- 重要部品であるか
- 複合工程廃止
1:加工設備に合っているか
保有設備から加工できるものを選びます。さらに、生産数も考慮します。必要数が200個/月の場合、保有設備が100個/月の生産能力ならば、残りは外製になります。
2:重要部品であるか
重要部品を内製にします。製品品質を実現するために必要な部品であることが判断基準になります。具体的には顧客要求に応えるために社内に蓄積すべき技術を指します。
3:複合工程廃止
社内と社外をまたぐ工程のことです。重要部品だが加工設備がない工程を社外にだす事で生まれてしまいます。メッキや熱処理の場合が多いです。複合工程は納期管理や価格管理に手間がかかり、デメリットしかありません。
内外製方針の見える化
内外製の方針決めは生産管理と加工部で行います。文書で調達にも公表してもらいましょう。
見える化できると仕入先に事前に打診ができます。それが出来れば、Q(品質)C(コスト)D(納期)を安定させることができますよね。
外製する目的
内外製の分け方に疑問を感じたら、下記の指標を参考にしてください。
残りモノが外製品の様な書き方をしましたが、そうではありません。中には社内でできるが、外製するものをあります。
- コスト低減
- 特許技術の利用
- 危険分散
1:コスト低減
外製する事で大幅なコスト低減ができる場合です。数が少なくないものなどが当てはまります。
2:特許技術の利用
自社に無い技術や能力は外製します。
3:危険分散
経営上のリスクを避けるために外製する場合です。過剰投資などが当てはまります。
内外製をしっかり決める事は重要です。
決定権は生産管理なので、調達は従うしかありません。
少しでも事前に準備するために、内外製の方針は是非確認してみてください。