おちゃはな

メーカー調達社員の日常忘備録です。調達購買と投資の記事が多めです。

新卒は調達部門に配属されてからバイヤーになるまで時間がかかる!

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【目次】

  1. はじめに
  2. なぜすぐバイヤーに配属されないか
  3. 早くバイヤーになるために取り組む事
  4. ねらい目の品目はどこ?
  5. おわりに

 

はじめに

バイヤーになりたくて念願の調達(購買)部門に配属されてきた新入社員が、いつまで経ってもバイヤー業務ができない現象が起きています。私の職場では最低でも2年かかります。なぜならここ数年で調達(購買)部門を取り巻く環境が大きく変化しているからです。具体的にはバイヤー業務よりも管理業務が圧倒的に増加しているからです。この記事では早くバイヤーになれる方法について書きます。新卒の方はもちろん他部門から配属してきた方はぜひ読んでください。

 

なぜすぐバイヤーに配属されないか

・下請法が厳しくなっているから

 バイヤーはものを買うのため、お客様の立場です。どうしても相手より立場が上になります。車と歩行者の事故では車の過失が多いのと同じように、大体はバイヤーの過失になります。そのため、下請法の知識と法令遵守意識をもって業務ができなればなりません。

 

仕入先の窓口は社長だから

相手が年上で何でも知っていたらどうでしょうか。いいように丸めこまれてしまう恐れがありますよね。さらに社長となると経験値や迫力が違うので、良好な関係を築くことは非常に困難になります。

 

 

早くバイヤーになるために取り組むこと

・面談で上司に希望を伝える

半期に一度面談があります。私の会社では4月,10月に実施され、目標面談と呼ばれています。そこで希望を伝えてみてください。上司がバイヤーの仕事や課題を与えてくれるはずです。

 

・仕事のできる先輩と仲良くなる

調達(購買)部門は部門間の移動が定期的にあります。例えば購入品から板金担当へなど。理由は総合的な製品知識を習得させるためです。異動のタイミングで課長が課員にヒアリングしていますので、仲良くしていると自分の名前を出してもらえます。

 

仕入先と会話をする

最初は納期の問い合わせ等で仕入先と会話する機会があります。その時に色々と話しをしてください。「いつ入るか?」だけではなく、「なぜ遅れたのか?」「どこで製作しているのか?」等。興味を持っていると思われると質問した以上に色々と教えてくれて知識が増えます。

 

ねらい目の品目はどこ?

結論は購入品です。その中でもネジやワッシャーなどです。単価が低く、品質不具合が発生する可能性がほぼないからです。

もう一つあげるならば板金部品です。こちらも単価が低いからです。しかし、受注生産の場合は品番が多くなり、発注や値決めが大変になるので、事前に確認してください。

 

おわりに

下請法の整備に伴い、会社の発注システム改善や業務内容の見直しが進んでいます。バイヤーの仕事内容も大きく変わっています。しかし、やることは変わっていません。品質のいいものをいかに安く(適正価格)買うかです。職場の先輩を参考にしながら、自分のなりたいバイヤー像を描いて、日々の業務に取り組んでいきましょう。