現役調達バイヤーが資材購買の面白さを解説
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現在、資材購買をしているけど、「やりがい」って何?
バイヤーに興味があるけど、どんな仕事をしているの?
この記事はこういった疑問に答えていきます。
他部門(生産技術)も経験した現役調達バイヤーが客観的な視点も入れていますので、有益な情報になっていると思います。
資材購買の面白さ3選
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モノづくりを身近に感じながら仕事ができる
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改善業務を思いっきりできる
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総合的なキャリア形成が可能
1:モノづくりを身近に感じながら仕事ができる
資材購買部門は製品に使用している全ての部品のQ(品質)D(納期)C(価格)を扱います。部品も色々あり、カタログ品、加工品、板金品、ASSY品と多岐に渡ります。モノづくりの現場に一番近いところで仕事をする事ができます。
2:改善業務を思いっきりできる
「安く、早い、良品」を調達することが使命なので、改善業務には力をいれています。やり方は相手や品目から決めるので、自由度が高いです。難易度が高いなと思うかもしれませんが、基本があるので大丈夫です。
基本的な進め方
・仕入先に案を出してもらう
・転注する
・価格交渉する
転注と価格交渉も立派な改善業務です。昔は1社購買が当たり前でしたが、現在は競争なくして改善はありえないので自信を持って取り組んでください。
3:総合的なキャリア形成が可能
全ての部品を扱っているので、製品の事を熟知する事ができます。2~3年で品目をローテーションする方針でなければ上司に相談しましょう。他の部署では習熟度に時間がかかるので、効率よくキャリア形成ができるのは資材購買部門だけです。
面白くない事もあるよ
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事務作業が多い
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評価査定が不明確
1:事務作業が多い
発注、伺書の作成、納期確認はシステムにインプットする作業のため、単純な事務作業です。新図が多いと単純な事務作業の比率が増えていきます。
2:評価査定が不明確
「原価低減を1億円/年実施した」、「年間不具合率0%達成」と誰もできない事をやり遂げても、査定がいいとは限りません。全員が違う部品を扱っているので単純比較ができないのです。最終的にマネージャーの判断(独断)になります。
このように楽しもう
事務作業が多い
1日の時間割を作成しましょう。事務作業はダラダラ続けると非効率です。私も時間で区切ることで効率がアップしました。
評価査定が不明確
上司とコミュニケーションをよくとって、良好な関係を築きましょう。もし、関係がよくなければ無理にコミュニケーションをとる必要はありません。向こうから声をかけて来たときに良質なアウトプットを出し続けましょう。
調達バイヤーには将来性がある
調達バイヤーの仕事はモノづくりがある限りなくなりません。今後は、AIが単純作業をしてくれるので、付加価値の高い仕事に時間を割くことができます。例えば改善業務や世界情勢によるリスク対策などです。この業務は「開発購買」と言い、転職サイトでは売り手市場になっています。私は36歳と年齢が高いのですが、ビズリーチから毎日好条件オファーが届いています。
皆さんも来るべき時代に備えて、スキルを磨いてみてはいかがでしょうか。原価低減手法としては2社購買がおおすすめです。